ふくまるトップ > 韓流特集 > ふくまる注目韓流スター「キム・スンス」
キム・スンス
-キム・スンスさんは、今まで数多くのドラマに出演されておられますが一番心に残るドラマは、何ですか?
キム・スンス/おっしゃるように多くドラマに出演しました。特別これと言うよりドラマのキャラクター一つ一つが記憶に残っています。あえて言うならば皆さんがよく知っている『チュモン』のテソ役と『愛しいアナタ』のキジュン役ですね。でもなんと言っても初めて悪役に臨んだテソが一番記憶に残っています。それから『100万本のばら』の『ヒョンギュ』役も印象的でした。
-『チュモン』のテソ役が印象的だったとのことですが、初めての悪役で何か思い出話などあればお聞かせ下さい。
キム・スンス/まずは撮影そのものがとても長い期間ありました。中国での撮影から始まって、実はとても危険な時も多かったし、苦労も多かったです。画面で見る3~5分の武術の場面を撮るために、一日2、3時間の睡眠時間で4~5日かけて撮影をしました。テソという役が悪役にも関わらず、後では理解できる人物の一人でした。根っからの悪人ではなく、自分の物を奪われることに対しての恨みがあってのことで、私は台本やドラマを見ながらテソに同情をしました。ドラマを見られた方は知っていると思いますが、父から譲り受けて当然のものが、チュモンと言う人物が現れ、彼に全てを獲られる過程のテソが哀れで、悪役であっても、私は、テソが不憫で愛情を注ぎたい人物でした。
-ドラマ出演の中で一番自分に近いキャラクターは、どのドラマですか?
キム・スンス/さあ~。キャラクターを演じる時、一番の基本は私がそのキャラクターに合わせようと努力をすることです。たぶん私が演じたキャラクターの全てが私の中の姿の一つです。しかし、もっと厳しく言えば、実は私の性格と似ているキャラクターは多くありません。私が演じたキャラクターのほとんどは裕福な家庭の息子、企業の役員、医師といった役が多かったですが、本当の私はナチュラルなので形式ばった事が嫌いです。ドラマのキャラクターのほとんどは衣装もスーツや立派な衣装が多いのですが、私人の私はスーツを着るのは結婚式に出席する時とか、特別な日を除いてはほとんど着ません。Tシャツやジーパン、運動靴などカジュアルなのが好きです。なので演じたキャラクターの中で自分の実生活の性格とちょうどマッチするものはないですね。
-今、福岡では『あなたは星』がTVで放送中なんですが、ドラマ撮影の思い出があれば教えて下さい。
キム・スンス/ドラマを見ていて、もう分かった方もいると思いますが、ドラマを撮った時期とドラマの内容上の季節が反対でした。夏に冬の場面を撮って、冬に夏の場面を撮る状況が続きました。真夏に何枚もの厚い服を着て寒がる演技をしないといけないので大変でした。背景も人工の雪を使って。しかし、暑いのは我慢できましたが、冬に夏のシーンを撮るのがきつかったです。真冬に半袖服を着て、雪が降った日はスタッフ全員で雪を除去して夏のようにみせて。半袖の私達はブルブル震えながら、白い息を吐きながら撮影しました。もう一つのエピソードは、ドラマのストーリーや背景なんですが、私が教育実習として臨時赴任した学校の学生(ハン・ヘジン)と恋に落ち、様々なことが起こる内容ですが、実はドラマではなく私とハン・ヘジンさんの関係は私が教育実習で行った学校で生徒と先生の関係でした。ハン・ヘジンさんが中学校3年生の時です。そのような縁もあったので、とても楽しかった記憶があります。
-実際にいま福岡で『あなたは星』が放映されてますが、キム・スンスさんのお気に入りのシーン、思い出のシーンは?
キム・スンス/ドラマの最初の場面は、学校に赴任してハン・ヘジンさんがいるクラスに行って、初めての挨拶をしながら、お互いに対して好感を持つシーンを地方で撮影したのですが、それが思い出されました。あとは『あなたは星』の最後のシーンで、海辺で空の星を見ながら〝二人が再び会えるようになったので、これから残りの人生を共に歩こう〟と言うラストシーンが記憶に残っています。
-現在放送中の『ガラスの城』では、はじめてのパパ役で子持ちの役を演じてらっしゃいますが、思い出があれば教えて下さい。
キム・スンス/私はまだ結婚をしてないのですが、ドラマでは結婚して子供までいるし、奥さんとは死別した状況ですので率直に言うと、理解できない部分もあります。奥さんと死別するところまでは想像で出来ますが、問題は子供でした。子供は正直なので自分が好きではない人を、好きという設定では無理があります。なので子供に好かれようと努力を惜しみませんでした。時間さえあれば子供の遊び相手になってあげて、話し相手にもなって、一緒にご飯も食べて、子供が好きなものをプレゼントしたり、普段は電話をかけて本当の親子のように「スルキ、今何してる?」「いま台本をみているよ」または「勉強しているよ」など、子供の名前を呼びながら会話をしました。とにかく子供と仲良くなるために今も努力し続けています。
-『カクテキ』でもパパ役でしたよね。
キム・スンス/キム・スンス/はい。週末ドラマで、そこでもパパ役で離婚した状態です。
-あの時もやはり同じように…
キム・スンス/はい、もちろん。
-大学は、体育学部をご卒業ということなんですが、俳優になられたきっかけ を教えて下さい。
キム・スンス/私も俳優になるとは思っていませんでした。私は先生が一番無難な職業だと思っていました。体育科を卒業して体育の先生になるだろうなと思っていました。そんな最中、教育実習に出てハン・ヘジンさんとも出会っているし。しかし、教育実習をしてみて、私の性格では合わないところがあって大変だろうなと思いました。実習をしながら息苦しかったです。自由奔放な性格の私は学校の中の生活が合わないわけです。毎日定時の出勤、帰宅の生活が合わないのです。そこで、実習が終わって何人かの先輩達と事業を始めました。スポーツイベント事業と言って、季節のスポーツイベントを主催する事業です。うまくいってました。そんな最中、偶然TVで公開採用タレントの募集案内を目にする事になりました。その時の年齢制限のデッドラインが、その時の私の年齢と同じでした。今年チャレンジしなかったら一生その機会は無いと思うと、後悔したくなかったのでアクタースクールに入って演技の授業を受けました。授業日程が終ると同時にMBCの公開採用試験を受け1回目に受かりました。同期の人に聞くと4、5回受けて合格する人が多かったです。本当に私は運がよかったです。
-日本のファンの皆様に一言
キム・スンス/大きく言うならば、韓国の文化を愛してくださって本当に感謝します。それから、ある部分では少々美化されたところもありますが、よく思ってくださって韓流と言う言葉までできるほど好きになってくださり、本当にありがたいです。私も日本の文化、韓流文化に一助できるのであれば参加したいです。惜しいのは単発性のイベントだけで、皆さんからいただいた愛情をお返しできないことです。なので、もし私ができるのであれば、ファンと一緒に何かをしながら、また演技を通して会う機会を沢山つくりたいです。